新型コロナ災害緊急アクション 中間報告 院内集会

参議院議員会館講堂で「新型コロナ災害緊急アクション中間報告会」を開催しました。会場には150名以上の参加者、うち40名以上は報道関係者でした。国会議員も10名以上が参加しました。

「死にたくないけど死んでしまう」とSOSを発した相談者のもとに飛んでいき、反貧困ささえあい基金など民間の基金で、いのちを繋ぎながら住まいの確保まで支援している現状、社会がこれまで生活保護バッシングをして来たせいで、必要な人に生活保護が届かない現状、公的支援が受けられない外国人の窮状など、現場で当事者の窮状を聞き、僅かな力でおこなう「ギリギリのいのちを繋ぐ」その現場で起きている事実を感じ取り、政策に生かす。施策を変えることが重要です。

生活困窮者支援の現場は、ずっと野戦病院のような状態で、民間がボランティアでできるキャパをとっくに超えていて支援崩壊は目の前です。

反貧困緊急ささえあい基金の中間集計を報告しています。寄付金は1,259名の皆さんから54,616,323円が集まり、既に10,717,000円がSOSを頂いた方々に現金給付されています。71人、1,590,000円が反貧困ネットワークや他団体からの緊急宿泊費+生活費給付でした。特徴は以下のとおりです。

*所持金が千円を切った状態でのSOSが多い。20代~40代が多い。
*以前から、ネットカフェなどで暮らし日雇い及びスポット派遣で収入を得ていたが、コロナで収入が途絶え、路上で生きるしかない。アパートを借りる費用がない事例が続発した。
*社員寮に入寮していたが、コロナ影響で雇用を打ち切られ、退寮させられた。特に風俗業、観光業。
*親からの虐待から逃げて「住まい」に困りSOSが複数届いている。
*携帯電話が止まっている方からの相談が多数 その後のアパート契約が困難となっている。等々

移住連からの要請に基づく、「支援からこぼれ落ちた外国人」の給付支援が456人、9,120,000円になっています。仮放免者や難民申請者、非正規滞在者など、特別定額給付金の対象外に当たり、生活保護申請もできない方が大半で、1人当たり20,000円の緊急給付をおこなっていますが、不充分です。置賜や上越や三里塚などのコメ農家が「コメと野菜でつながる百姓と市民の会」を結成しお米を通じた支援を開始しています。

POSSEの報告にあるように、生活困窮の原因は企業が非正規雇用に対して補償をしていないことにあります。その結果、非正規雇用、女性、外国人労働者の貧困化が拡大しています。

外国人労働者の生存保障の課題。「コロナだから仕方がない」という雰囲気のもと、労働条件の切り下げや解雇・雇い止めが横行しています。「死にたくないけど死んでしまう」そのようなSOSを受け、現場に向かい「生存を守ること」住まいは人権、生活保護は権利としての運動をすすめ、必要な人が全て権利を行使できるようにすること生存権を守る公的責任とコロナに便乗した解雇を企業にさせない運動が今後の課題です。「新型コロナ災害緊急アクション」を貧困格差拡大を許さない広範な社会連帯運動のネットワークとして発展させていきましょう。

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