ネットカフェ休業対応で市民10団体が千葉県に緊急要請行動

千葉県は4月14日の午前0時から、県内のネットカフェなどに「休業要請」を実施した。東京、神奈川、埼玉に続いての決定だが、問題は、ネットカフェから追い出された人が、路頭に迷うことだ。お金もなく、行くあてもない人が多い。

東京都は12億円投じて、ビジネスホテル2000室を用意した。神奈川県は、暖房も無い武道館に、毛布1枚で雑魚寝状態。埼玉県は、暖房はある総合スポーツセンターだが、駅から25分もかかる。

千葉県は、東京、神奈川、埼玉が休業要請をすると決めたあともぐずぐずと態度を濁していた。ところが、森田知事が11日の夕刻、態度を一変させ、14日午前0時から休業要請をすると突然発表した。

12日には、東京で生活困窮者の支援にデッカイ身を投じてきた瀬戸大作さんから要請行動の提起があり、真夜中から未明にかけて、怒涛の数時間。千葉県に対して「ネカフェ難民のための宿泊所を準備するように。生活保護につなげるように」という要請文を、活動仲間の阪上武さん(避難の協同センター)が作成。私は、賛同者(共同提出者)を募るためにあちこちにメールで依頼。県議の伊藤さんは、翌日県庁の担当課に「要請文」提出とヒアリングの準備。

市民ネットワーク千葉県も提出者になるので、運営委員会の承認も取り付けなければならない。幹事会のまきさん、事務局長の関根さんたちも大車輪で、13日(月曜日)の要請書提出と、そのあとの「記者会見」の準備に奔走してくれた。13日の午後2時半に、無事要請文を県に提出できた。

提出者は、反貧困ネットワーク、ディープデモクラシーセンター、チームおとな食堂、NPO支援センターちば、フードバンクちば、エナガの会、生活クラブ生協・千葉、つくろい東京ファンド、住まいの貧困に取り組むネットワーク、市民ネットワーク千葉県、短時間に10の団体が集まった。

県の対応だが、まず、雑魚寝ではないことを確認。県の持つ宿泊施設。200人受け入れ可能。場所は?「今日の午後5時に発表するので、それまでは言えない」とのこと。職員2人の常駐体制を取るので、相談に乗れる。生活保護や、一時生活支援事業につなげることができるので一安心。夜間も電話がつながるということで、更に安心した。

ネットカフェに来店した人が休業で途方に暮れたとき、県の宿泊準備の話がきちんと伝わるかどうか。食事の提供はできないか。40分ほど、県の健康福祉課の副課長と話し合い、こちらの要望も聞いてもらった。ネットカフェには電話で知らせるとのことだった。

ところが、午後5時に県が発表した「宿泊先」は市原市にある消防学校だった。宿泊施設は完備だが、市川あたりからだと、千葉で電車を乗り換えて1時間以上かかる。最寄り駅の「八幡宿」からは徒歩20分~25分。食事も付かず、生活費や交通費の補助もない。冷たい雨の中、たどり着けるのだろうか。

これから私たちがどのように支援していけるか。今日、同じテーブルについてくれた団体の人たちと、力を合わせて、知恵を出し合ってがんばっていきたい。(大野博美さんの投稿を編集しました)

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